名のみの春・・・
雪が舞い、つかの間晴れ～
こんな日は読書三昧
かすかなカリンの香りが思い出したように
すーっと鼻に流れ込む。
窓辺においたニーチェアにどっぷり座って
暖かい膝掛けにくるまれてぬくぬくなのに
・・・こころは、これからの不安がヒタヒタと
打ち寄せる～～～。
友人の貸してくれた"黄色い家”川上未映子作
を読むほどに、本に出てくる人たちのなんとも
不安定な生活のなかに引き込まれていきそうに
なる。考えてみれば、今の世の中に生きている
我々全部が、安心しきった未来を持っては
いないのだから～
みんな寄る辺ない立場に置かれながら、
それでも懸命に楽しみを見つけながらしっかり
生きているんだけど～。
我々年齢は、勢いが無くなっているから、
例えば本の登場人物に重ねてしまって、
ついついこれから生きていてどうなるんだろう
～という不安が頭を出してくる。
それを打ち消しながら毎日を
暮らしているようなもんだわ・・・と。
鬱々とした想いがわき上がる。
体の調子も日替わりなら、こころも日替わりで
～今日のお天気と同じだわ！
ご近所のユキヤナギが、ずいぶん咲いている
セピア色した風情が、今日の空の色や風の
冷たさに似合って・・・
寄り添ってくれているような優しさ～！
今日はパンを焼いたけど～
十分膨らまず、こころと同じぺしゃんこだ！
半分ほど全粒粉を混ぜた香ばしいパンだから
なかなかおいしい！食べてこころを満たそう
～！
明日天気になあれ～！
