読む本がなくなったなーと考えてたところに・・・友人が本を届けてくれた!
なんともグットタイミングな!。
昔?読んだ本で・・・ちょっと黄ばんでいるけど("^ω^)・・・と!
読めりゃ十分。嬉しい!!!
読む本がないと、何かが足りないような気持ちがして・・・。
母も、一人でいても、本があったら楽しいと言っていた・・・。今でも、ベッドに、いろんな本が積み重ねておいてあるけど・・・置いてあるだけで、安心するのかな・・・???。全く読めない状態に・・・。
本を読んでいると・・・気持ちが揺れ動き、好奇心も引き出してくれる。
本がない人生は寂しいと思う・・・。
主婦作家の書いた(昭和2年生まれの方だから・・・だいぶん前の)゛やまあいの煙”
・・・わが身に寄り添った作品で・・・心がうんうんと頷いている。
亡くなった方のご遺体を焼却するお仕事に携わっている、若い男性が主人公。
不断に死を見続けながら、その仕事に心を込めての日々の中で、死についての主人公の受け止め方が・・・とても共感出来て・・・安らかな気持ちにさえなる。
人里離れた、遠くに、銘々の思惑で作った、石のしるしが、その下に骨を埋める
から、死は淋しい、遠いものになってしまう。小鳥のさえずりを聞きながら、自
分も、いつか鳥たちの好きな樹の根元に還る。灰になって花を咲かせるように
。そうすれば、生きている時もよい花を咲かせたいと思うだろう・・・。
死者と生者の間には、小さな、すぐ飛び越せる程の溝が一つあるきりだ。
その溝は、生きている人のすぐ傍にぴったりとついて、何気ない深さでどこまで
も続いている。わずかな足元の狂いで簡単に溝は跳び越せる。尊厳というほどの
ものではないし騒ぎ立てるほどのことでもない。傍に溝があることを見つめるか
、目をそらすか、どちらかを選ぶしかない。だからこそ、生が愛おしい。溝の
こちら側にいるしばらくの間を味わっていたいと思う。
作者は、本当の生き方は何かを問いかける。
カルチャーセンターの創作教室から誕生した、主婦作家の作品とのこと。
人への愛情のとても深い・・・人として生きていくことを、しっかりと心に
問いかけながら・・・生きた方だと・・・今もご存命かどうかわからないけど
・・・。とてもいい本に出合いました。